column コラム

2025/11/20 代表コラム

第2回 金融機関との信頼関係づくり

資金調達を円滑に進めるうえで欠かせないのが、金融機関との関係づくりです。

銀行は「お金を貸すパートナー」であると同時に、「リスクを管理する組織」でもあります。

 

つまり、経営者がどれほど自社の将来を熱く語っても、数字や実績が伴わなければ信用は得られません。

そこで重要になるのが「定期的な情報提供」です。

決算時だけでなく、四半期ごとの業績報告や経営課題、今後の見通しを担当者に共有すること。

これにより「この会社はオープンで誠実だ」という印象を与えることができます。

 

逆に、悪い情報を隠したり、返済条件の交渉を直前に持ちかけたりすると、一気に信頼を失うことになります。

また、金融機関は「数字」に強い一方で「現場」には疎いことが多いです。

経営者自らが現場を案内し、従業員の働きぶりや顧客との関係を見せることで、数字だけでは伝わらない強みを理解してもらえます。
信頼関係は一朝一夕で築けません。しかし「情報の透明性」「現場の共有」「誠実なコミュニケーション」を積み重ねることで、金融機関は困ったときに真っ先に相談できる味方となります。

 

資金調達は交渉力ではなく「関係性」で決まる、と心得ましょう。

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