column コラム

2023/11/16 経営

アフターコロナ時代の経営戦略について

今回は、アフターコロナ時代の経営戦略について考察します。

■企業経営の現場から見る「現状」
新型コロナウイルスの影響は、全世界のビジネスに大きな変化をもたらしました。これまでの常識が通用しない新たな時代が到来しています。現場では、アフターコロナ時代に対応し、業績をコロナ前以上に拡大している企業と、以前からの事業の枠内から抜け出せず、売上回復に至らない企業とで、業績の二極化が進んでいます。
そのような中で、企業経営者としてはどのような戦略を立てるべきなのでしょうか。

■飲食店に見る業態転換
コロナ前と後では顧客ニーズが大きく変化しました。外食サービスを例にとります。コロナ前と比べ、アルコールを提供する飲食店への利用や「飲み会」の頻度が明らかに減っていることは皆さまも感じていることでしょう。

その中で大きな対応を行ったのが、大手外食チェーンの「ワタミ」です。
ワタミの祖業は居酒屋であり、看板ブランドが「和民」でしたが、コロナ禍に祖業である「和民」ブランドから撤退しました。
その中で推し進めたのは焼肉店や、その他専門飲食店への業態転換でした。当初はコロナ禍で換気の良さが注目され、焼肉業態は拡大していましたが、アフターコロナの現在となっても焼肉業態は拡大を続けています。

■消費者ニーズの変化
アフターコロナの時代の飲食店は、以前の和民のように豊富なメニューをそろえる「総合居酒屋」のような業態は苦戦を強いられ、消費者が来店前にあらかじめ食べたい物(目的)を決めてから来店する「目的来店」への意識が高まり、料理に専門性を求めるように意識が変化しました。
つまり、飲食の目的が「飲み会」ではなく「●●が食べたい」となった消費者意識に対応するために業態を転換したのです。
これは、コロナ禍で消費者のライフスタイルや価値観が変わったことを踏まえ、新たなニーズに対応した例です。

■今後の経営戦略について
アフターコロナ時代は、これまでの経営戦略を見直す絶好の機会です。新たな時代に対応するためには、現状維持は後退の意識を持ち、ピンチをチャンスと捉え、変化への積極的に取り組むことが求められます。