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2026/09/15 代表コラム

経営管理とは「数字を見ること」ではなく「意思決定の質を高めること」

「経営管理」という言葉を聞くと、多くの経営者は管理会計やKPI、予算管理といった“数字の話”を思い浮かべるのではないでしょうか。しかし、私がこれまで数多くの中小企業の経営に関与してきた中で強く感じるのは、経営管理の本質は数字そのものではなく、意思決定の質を高める仕組みづくりであるという点です。

実際、業績が伸び悩んでいる企業の多くは、数字を「見ていない」のではなく、「活かせていない」ケースがほとんどです。

月次試算表は税理士から届いている。売上や利益の推移も何となく把握している。

しかし、それが次の一手につながっていない。これでは経営管理が機能しているとは言えません。

 

経営管理とは、「現状を正しく把握し、次に何をすべきかを判断し、行動につなげる」一連の流れを支える仕組みです。

重要なのは、完璧な数字を作ることではなく、経営判断に耐えうる“使える情報”を、適切なタイミングで得られているかという点です。

例えば、売上が前年同月比で10%減少している場合、その事実だけを見て「厳しい」と感じるのは簡単です。

しかし、経営管理の視点では「どの事業・どの商品・どの顧客層で落ちているのか」「それは一時的なものか、構造的なものか」を切り分ける必要があります。

ここまで見えて初めて、対策の選択肢が生まれます。

 

中小企業では、人手や時間の制約から「管理のための管理」になってしまうことを恐れ、経営管理を後回しにしがちです。

しかし、実際には逆で、経営管理が弱いほど、経営者の勘や経験への依存度が高まり、判断ミスのリスクが大きくなるのです。

まずは「経営管理=難しいもの」という思い込みを捨てることが第一歩です。経営管理は、経営者が孤独な意思決定をするための“武器”であり、会社を守るための“羅針盤”です。

 

次回は、その羅針盤の土台となる「数字の整え方」について、より具体的にお話しします。

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