column コラム

2026/07/23 代表コラム

立ち直る力 ― 失敗を糧に成長した企業の共通点

――「再チャレンジできる会社」は、仕組みでつくられる――

今回は、実際に失敗から立ち上がった中小企業の実例を交えながら、「再チャレンジできる会社の条件」を掘り下げます。

 


■事例①:補助金採択に2度失敗した製造業

ある製造業の社長は、新設備導入のための補助金申請に2度連続で落選しました。
初回は申請書の内容が抽象的で、2回目は採択要件の「地域性」が弱かった。
通常なら心が折れる場面ですが、社長は“原因分析”を徹底しました。
ジャストコンサルティングがサポートに入り、失敗要因を一つずつ検証。
結果、3回目の申請では「地域の若手人材育成と技術継承」という社会的意義を明確化し、見事に採択。
いまでは、地域企業から相談を受ける立場にまで成長しました。

成功の鍵は、「失敗を分析できる仕組み」を持つことです。
感情的に落ち込むのではなく、データとして失敗を扱う姿勢が再チャレンジを可能にします。

 


■事例②:新規事業で赤字を出したサービス業

別のサービス業では、新しいオンライン事業を立ち上げたものの、初年度で大きな赤字を計上しました。
原因は「顧客理解の浅さ」と「価格設定ミス」。
しかし社長は撤退せず、「なぜ顧客が離れたのか」を顧客インタビューで徹底調査しました。
その結果、顧客が求めていたのは“安さ”ではなく“安心感”だったことが判明。
2年目からは「アフターサポート付きの高品質プラン」に切り替え、黒字化に成功しました。

つまり、失敗の中にこそ“本当の成功のヒント”が隠れているのです。

 


■再チャレンジできる企業の3条件

失敗から立ち上がる企業には共通点があります。

  1. 記録する:失敗の経緯を「感情」ではなく「事実」で残す

  2. 共有する:社内全員で学びに変える文化がある

  3. 改善する:次の行動を決め、すぐ実行に移す

この3つの習慣がある企業は、どんな危機に直面しても再起できます。
逆に、失敗を記録せず、原因を追究せず、感覚で動く企業は、同じ失敗を繰り返します。

 


■経営者に求められる「立ち直り力」

経営者が倒れないために必要なのは、“反省”ではなく“再設計”の力です。
反省は過去を見る行為ですが、再設計は未来を見る行為です。
「なぜ失敗したか」ではなく、「次にどうすれば同じ失敗を防げるか」。
この問いを持つ経営者ほど、立ち上がりが早い。
再チャレンジ経営とは、言い換えれば“経営のリデザイン力”なのです。


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