第5回 資金調達後の経営管理
資金調達はゴールではなくスタートです。資金を調達しても、それを活かしきれなければ意味がありません。むしろ調達後の管理次第で、会社の未来は大きく変わります。
まず実施すべきは「資金使途の明確化」です。借入金を予定通りの投資や運転資金に使うのか、それとも一部が無駄な経費に流れてしまうのかで、成果は大きく変わります。資金を投入した事業の効果測定を行い、予定との差異を把握する仕組みを整えることが重要です。
次に大切なのは「返済計画のモニタリング」です。毎月のキャッシュフローを確認し、余裕がなくなりそうなときは早めに金融機関に相談する。信頼関係ができていれば、返済条件の見直しや追加融資の検討にも柔軟に対応してもらえる可能性が高まります。
さらに、調達した資金を成長につなげるためには「人材・組織への投資」も忘れてはいけません。設備投資や広告宣伝費だけでなく、社員教育や働きやすい環境づくりに投じることで、中長期的な競争力を高めることができます。
資金調達は単なる資金繰りではなく、「未来をつくる経営判断」です。計画的に調達し、戦略的に活用し、丁寧に管理する。このサイクルを回し続けることが、中小企業の持続的成長につながるのです。