【売上が低迷】「経営改善の取り組み」について(1)
今回から「経営改善の取り組み」について、具体的な事例をもとにお伝えします。
今回は経営不振に陥った理由が「売上が低減傾向にあり収益性が悪化している」企業に関する経営改善についてお伝えします。
経営改善の取り組み
まずは売上増加策としては、(1)客数を増加させる、(2)客単価を増加させる、この2つに要約されます。企業それぞれの状況は異なるので、打ち手も異なりますが、以下の事例は改善の方向性を考えるヒントとしてください。
(1)客数を増加させる
新規顧客を獲得していくことで全体売上を確保していくことです。
- (運送業)既存サービスを積極的に同業界に新規顧客に提案した
- (遊具製造業)自社商品を開発し、BtoCの販路を拡大した
- (容器製造)既存技術を生かして、大手メーカーと新たな用途(部品)を開発した
- (サービス業)自社の顧客アンケート結果をもとに、大手小売店へサービス提供の提案を実施した
- (飲食店)デリバリーメニューを開発し、店舗近隣へポスティング営業を実施した
- (建築業)プロモーション活動を強化し、施主直の案件の受注を拡大させた(脱下請け)
(2)客単価を増加させる
既存顧客との契約単価(受注単価)を上げることで、売上を拡大させることです。
- (倉庫業)顧客ニーズをヒアリングし、ニーズに合致する倉庫を新設した
- (介護事業)取扱いサービスメニューを増加させた
- (運送業)サービス内容と契約運賃の見直し、交渉を実施した
- (広告業)異なる分野の事業者と提携し、既存顧客への提案サービスを拡充させた
- (製缶板金業)工程管理のIT化を行い、即納体制を強化し、特別料金の設定を行った
異なる業種で成功している販売方法などを導入して成功する場合もあります。
業種業態の常識にとらわれず、新たなサービス開発、提案活動を実施してださい。