【事業再構築補助金】採択事例について
今回は事業再構築補助金の採択事例についてお伝えしていきます。
・補助金を導入した背景と得られた成果
こちらの企業は地元で50年続く日本料理店を経営している会社でしたが、コロナによる来客数の減少や取引先である各団体の宴会の中止により売上が減少していた。また、コロナによって人々の行動様式や社会は変化し、売上がコロナ前に戻る見込みはなかったことから、補助金を活用し飲食店ではない新たな事業を展開することを検討しはじめました。
有田の良質な温泉源と同社の強みである和食を有田焼で提供するという地域の特性を生かしたおもてなしにより、有田で唯一の高級旅館の開業を実現させました。また宿泊施設内に貴重な有田焼や美術品を随所に配置し、家具や空調設備にもこだわることで国内外の富裕層を有田に呼び込み、地域の活性化につなげることに成功しました。
新型コロナウイルスの影響の大きかった飲食店は、先の読めない状況に苦しんでいる場合も多かったかと思います。事業再構築補助金は、現状の打開を目指す方はもちろん、中小企業等の新しい事業領域に進出する際の支援を目的とした補助金です。観光による地域活性化のためには、来訪客のニーズを満たせる「場所」でなければなりません。訪れる動機となる「魅力」を発信し続け、「観光まちづくり」に貢献したことが評価されたポイントではないでしょうか。(事例の出所: 経済産業省 九州経済産業局「事業再構築補助金」採択・支援事例)
今回は、事業再構築補助金についての採択事例についてお伝えしてきました。次回はその他の業種についての採択事例を具体的に挙げていきます。