「改善」と「改革」について
ジャストコンサルティング(JC)北廣です。
みなさま、コロナ禍にあっても季節は進み水無月に入り、梅雨の季節となりました。
「水無月」、旧暦の6月は、梅雨明け後で夏の盛りであることから水が涸れて無くなる月であるという説と、田んぼに水を張るので「水月(みなづき)」が変化したともいわれています。
さて、今回は、「改善」と「改革」について考えましょう。
「改善」というのは現状を肯定し改良を加えること、「改革」というのは現状を否定し新たなことを行うことです。例えば、既存事業の販売促進の方法を変える、業務のやり方を変えるというのは「改善」です。一方、事業を一から見直し、新しい事業の在り方や販売戦略を決めて、それに向かって販売促進策や業務のやり方を変えるのは、「改革」と言えるでしょう。
では、「改革」はどこから取り組むべきでしょうか。まずは、意識改革ではないでしょうか。改革といえばDXだ、働き方改革だ、ではなく、改革といえば全社員の意識を変えることが大切なのです。
では、意識を変え、改革に向かうためには何から始めれば良いのでしょう。
まず、会社が向かうべき方向を定めることです。そして全社員でそれを共有し、何のための改革かを全社員が納得することが重要です。全社員の意識が変れば、自ら考え行動し進化し続ける組織にもなります。そして、現場主導の業務改革も進められます。
今後コロナ禍が終息したとしても、社会や市場、人々の行動は元通りには戻りません。
コロナ禍にあってこれまでのやり方が通用しなくなった今こそ、経営者は勇気を持って現状を否定し、新たな戦略に向けた意識改革と業務改革に取り組み、進化し続けていただきたいと願っております。