
「前田 節のJust method」~戦略から戦術へ~
前回までのプロセスで経営改善における「戦略」を検討しました。次にその「戦略」を「戦術」に展開していきます。「戦術」は戦略を成し遂げていくための具体的な方法を指します。戦略は企業にとって大まかな方向性や行動していくための方法を指していますが、戦術は戦略を実現させていくための具体的な実務を表しています。
仮に戦略が「リピーターを増やして利益を上げる」とします。この戦略を実現するために自社の機能部門「マーケティング(営業)」「業務運営」「組織人事」「財務」などに分けて、具体的な実施事項を検討します。
マーケティング部門の延暦としては、、
・顧客データを分析してニーズを深掘りする
・リピートのインセンティブを用意する
・ブランディングを強化する
などが挙げられます。
戦術を検討する際のポイントは以下の通りです。
① 短期的に計画する
長期計画である戦略に対し、戦術は小さな目標をクリアしていくための短期的なステップです。戦術を計画することは、戦略計画を短期のアクションに分解するプロセスとも言えます。
② 戦略の目的は戦術の実現であること
戦術は戦略実現のために練られた手段です。常にその戦術が戦略実現につながっているのかを確認することで戦術がブレることはありません。