column コラム

2024/11/15 組織経営

経営ノウハウ~実行力の高い組織体制を構築するために~

近年人手不足倒産という言葉があるほど、人手不足が企業経営に影響を及ぼしています。
今後生き残っていくためには限られた人員で生産性の高い組織であることが必要条件となります。

・組織とは
組織とは言葉で表すと「目標実現に向けて複数の人を役割分担させて意識的に編成したもの」である。
組織を作る目的は以下の3点となる。
① 共通目標:組織の理念や目標を明示し、戦略や目標を末端の社員まで浸透させる。
② 業績達成:組織の目標を個人の努力で貢献しようとする意識の醸成。
社員から業績達成意欲を引き出していく。
③ コミュニケーション:伝達した目標の浸透を図り、維持していく。
帰属意識を醸成させる。

・実行力の高い組織体制を構築するためのプロセス
Ⅰ.経営戦略の策定
「組織は戦略に従う」という言葉があるように戦略が決まらなければ必要な組織構造も決まらない。そのためまずは現状認識、経営理念、経営ビジョンの設定、経営戦略を策定し、まずは企業として大事にするべき価値観、企業の在り方、今後企業が向かっていく方向を決める必要がある。

Ⅱ.戦略実行の為の仕組み作り
企業が向かう方向性が決まれば、それを実行するための組織体制を整備します。具体的には組織図の作成、各部門の責任者、担当者を決定する。組織体制ができれば次に運営方法を検討します。業務や業績の管理方法、会議体を設定し運営ルールを設計する必要があります。
組織体制、運営方法が決まれば、人事評価制度等の評価体系や従業員のキャリアプラン等組織が持続的に成長する体系を整備する必要がある。

Ⅲ.戦略実行の評価と改善
経営戦略と戦略を実行するための組織ができれば、戦略を実行するために必要なアクションプランを部門・担当者別に策定し実行していく。そしてその成果・効果の検証を行う。効果の検証を基に改善に向けて次のアクションへ展開していく。このPDCAサイクルを運用することで実行力の高い組織が構築され、また組織の持続的な成長に繋がる。