
組織の成長に繋げる人事評価制度
物価や人件費の高騰等経営環境が厳しい今、中小企業には持続的に成長することが求められています。本コラムでは組織の成長に繋がる人事評価制度についてお伝えします。
■人事評価制度の目的
人事評価制度の目的は会社の目標達成のために社員の人材育成を促し、組織として成長し続けることにあります。
■実効性の高い人事評価制度の導入手順
1.経営計画の作成
まずは会社の方向性を明確にすることが優先です。具体的な経営ビジョンの設定、経営計画を立案する必要があります。
2.経営計画の共有
「経営方針説明会」等の実施により、作成した経営ビジョンを、経営計画を従業員に共有を行う。目指すべき方向を合わせる必要があります。
3.等級基準の整理
会社経営方針に対して求められる人材のスキルを等級別に整理を行います。
4.評価シートの作成
等級別に求められる能力・行動について評価シートの作成を行います。
5.目標管理制度の導入
人事評価制度の一貫として目標管理制度を導入することが好ましい。会社の数値目標に対して従業員一人一人どのような目標を設定し達成するか、何を成し遂げたいかを設定します。
6.人事評価制度の導入
作成した人事評価制度について経営計画同様に説明会の実施を行います。評価制度についてまずは理解してもらうことが大事となります。
7.導入後の運用
人事評価制度導入後は①目標の設定②評価や目標を踏まえたアクションの実施③人事評価面談で成果の検証④次の目標、アクションの検討、実施をPDCAサイクルにて運用を行います。
このPDCAサイクルの運用を続けることで持続的な人材育成、組織の成長に繋げます。
■「賃金制度」について
「人事評価制度」と「賃金制度」はセットであると考えられがちですが、「賃金制度」の導入は慎重に取り組むことが求められます。
人事評価制度が未成熟であるまま賃金制度を導入すると、被評価者にとって不満が募る可能性が高いです。
先ずは①従業員に評価の納得度を十分に得られること。②評価者が適切な評価ができるようになること。③人事評価制度に伴うアクションプランがPDCAサイクルで運用できていること。
これら3点が組織に十分に根付いた後に賃金制度の導入を検討する必要があります。
導入のご支援も行っておりますので、お問合せくださいませ。