前田 節のJust method
組織
中小企業の多くは人的リソースが不足しています。そのため中小企業の経営戦略は、組織によって制限を受けています。いわゆる「戦略は組織に従う」という状況です。
しかし、理想的な経営戦略を実現するためには、組織を変化させていくことも必要となります。組織を成立させる条件として「組織の三要素」があります(アメリカの経営学者チェスター・バーナードが提唱)
① コミュニケーション
組織においてコミュニケーションは、メンバー同士の情報共有に不可欠であり、コミュニケーションなくして組織が物事を進めることができません。社長と従業員の意思疎通が不完全であれば、組織がまとまらず、生産性の低い状態となってしまいます。組織が破綻していく場合は、まずコミュニケーションがなくなっていくことが多いです。
② 貢献意欲
貢献意欲は、組織のメンバーが組織に貢献したい思うモチベーションのことを指します。 貢献とは単にサポートするだけではなく、組織を鼓舞することなども含まれます。組織が組織として確実に機能し、高い成果を出していくためには、この貢献意欲が非常に重要となります。社員が積極的に組織に貢献したいというモチベーションがなければ、組織として目標を達成できる見込みは極めて低くなり、組織は崩壊します。。
③ 共通目的
共通目的とは、組織全体が同じ目的意識を持って何かに取り組むことを指します。企業経営おいては「企業理念」や「経営ビジョン」がこれに該当します。組織内部において社員がお互いに「共通目的」を共有することにより、組織全体が同じ方向性を持って進むことができ、ひとつの組織としてまとまりをもって成果を上げることが可能となるのです。 いあゆる「ベクトルが合っている」状態です。
組織がうまく機能していない場合、前述の三要素が働いているかをチェックすると良いでしょう。