column コラム

2020/06/08 組織

「手段が目的にかわってしまうこと」について

今回は「手段が目的にかわってしまうこと」についてお話をさせていただきます。

 

日々の仕事のなかで、自分の目指していることが分からなくなることってありませんか。冷静に原因を分析してみると、いつしか当初の目的がどこかに消えてしまっていて、手段が目的に変わり、それに振り回されていたことに気づきます。

今回はそんな目的と手段について考えてみましょう。

 

なぜこのようになるのでしょうか。それは、目的と手段は目線を置くレベルによって「相対的」に決まるからです。つまり、あるレベルでは目的であったものが、違うレベルでは手段になっているからです。

目的は目標と意味、この2つの要素がそろってはじめて目的と呼べるようになります。目標のない目的は、単なる理想論となっている可能性があります。また、意味なき目的は、単なるノルマとなっているかもしれません。

目標とは、目指すべき状態や目指すべき具体的なものをいいます。そして、そこに意味が付加されて目的となります。意味とはそれを目指す理由であり、その行為に自分が見出している価値や動機のことです。



例えば、事業計画を立てる時に、「社会に貢献したい」「新技術で世の中を変えたい」「社員の生活を豊かにしたい」といった目的があるとします。

そのためにこの1年間に「新規顧客を20件増やす」「新技術の特許を取る」「給与支給を5%アップする」という目標が出来ます。そして手段として「100件新規訪問する」「新技術特許申請を3件出す」「経費を10%削る」というようにアクションプランに落とし込んでいきます。

しかしながら、目標や意味が浸透していなければ、現場では「新規訪問すること」「特許申請を出すこと」「経費を削ること」が目的となり、意味のない訪問、特許申請や経費を削る事だけに目線がいくことになります。いかがでしょうか。全く無駄な活動をしていることが分かりますね。

 



このように、目標に意味を加え、目的に昇華させることが大切なのです。

そのためには、事業計画を立てる時にしっかりと目的を明確にして、目標と意味を伝えて周知していくことが重要なのです。

 

今の事業活動が無駄な動きになっていないか定期的に振り返って、事業計画を見つめ直し、目標に向かって進んでいきましょう。そうすれば事業目的の達成が出来るでしょう。