column コラム

2023/03/10 その他

全国の高校の授業で始まった「探究」について

ジャストコンサルティング(JC)上田です。

 

全国の高校で生徒自らが問題意識をもって、解決策を探っていく「総合的な探究の時間」が始まっています。

知識や情報を先生から生徒へ伝える一方向スタイルの授業とは異なり、自ら課題を見つけて取り組んでいくことに重きを置いたスタイルの授業とのことです。

 

「探究」の授業で用いられる思考の流れは、企業経営においても非常に重要な考え方の一つです。

表面的な問題のみを捉えるのではなく、「そもそも、何故、そのような事態に陥っているのか」と、「なぜ」を繰り返し、真因を突き詰めていく姿勢、仮説を立てて、一つ一つを検証していく思考の流れを身に着けることが問題解決に近づく第一歩となるのです。

 

近年、新型コロナウイルス、ウクライナ危機など企業を取り巻く事業環境は急激に変化しています。

そのような変化の中で過去の経験が通じない問題に直面し、対処を迫られる場面も多くなっており、次々に現れる「答えの無い問題」に対処する上で、上記のような「探究」の能力が求められるのです。

 

当社にご依頼いただく研修の中にも知識や情報を伝える研修とは別に、次期経営幹部の研修メンバーが自社の課題を取り上げ、仮説・検証を進めていく内容の研修があります。

自ら考えて行動できる人材を育成していくことで、組織全体の力を強化していくのです。

特に、人手不足の中で、新たな雇用が難しい状況下において、現状の従業員・スタッフ、一人一人の「個」の力を育成していくことは重要です。

一人一人が問題意識をもって業務に取り組むことで、ムダな業務や非効率な業務の見直しにも繋がっていきます。

一人の改善効果は小さくても、全従業員・スタッフが取り組むことにより、もたらされる改善効果は、組織全体の力を押しあげることとなるのです。

 

今回は、高校の授業で取り入れられた「探究」について取り上げさせて頂きました。

関連書籍なども多く出ておりますので、ご興味のある方は一度、調べてみてはいかがでしょうか。